2012年01月30日
ストレート後のパーマ
先日、他店でストレートパーマをされたそうですが
毛先がピンピンしてるので、その部分に動きをつけたいとオーダーをいただきました。
毛先が気になるので動きをつけたいと言ったそうですが
「うちではストレート後のパーマはしないんです、カールがキレイにでないので」と
言われたそうです。。。
確かに普通にパーマをかけてもダレやすいウエーブになりがちですね。
アイロンを使用してのストレートって、大雑把にいえばホット系のデジタルパーマと
同じような原理なんです...ってかなり大雑把ですが。。。
毛髪内部でのタンパク質の移動とアイロンの熱による水分の除去、つまりガラス化ですね
アイロンストレート後にパーマをかけるならば、熱を利用してのホット系のほうが
対応しやすいんですよね。
と言う事で、久しぶりにシステムキュールを使いました。
キュールの専用薬剤には還元剤としてチオとシスしか選択肢がないのですが、
ここ最近システアミンやチオグリセリンなどコスメ系のストレート剤が増えてるので、
前回の担当の方がストレートの還元剤に何を使っているかは解らない事もあり、
メーカーからは文句が出そうですが、チオにPH9.2のシステアミンを混入してのダブル
還元で対応。
放置タイム7分で軟化完了、水洗後に中間処理、毛先にキトサンを塗布してワインディング
中温で10分、クーリングしてロットアウト、2液処理。
乾かすだけで決まります。
でも、傷みすぎた毛先は対処できませんよ。。。
神様じゃありませんから。。。
2011年12月09日
久しぶりのエアウェーブ
普通のパーマじゃ持ちが悪いようなので久しぶりにエアウェーブを使いました
システアミンで5分、その後チオグリで3分です。
基本1剤の放置時間は10分以内....なるべく7分以内にしています。
10分以上の放置タイムは髪の損傷が進行しやすいわりにウェーブ効率が良くないので
基本は6分テスト、軟化が甘ければ薬剤チェンジですね。
中間水洗後にケラチンタンパクとCMCをのせて、クリープ行程へ
久しぶりの光景だ。。
それからガラス化で水分をある程度飛ばしてクーリングへ
そんでもって、ブヮオーと乾かしてこんな感じ
自然乾燥ならもっとキレイにカールがでます
手間いらずのパーマです
2011年12月01日
クリープパーマ
テストカール
ロットアウト
何もつけずに自然乾燥
ダレないところがクリープの良いところですね
やっぱりロングの方はアニオンロットがいいですね。
すぐにパーマがとれちゃうので
ここ何年もかけなったようですが
半年は持ちますよ(^^)
2011年11月29日
エアウェーブとクリープパーマ
エアウェーブが...眠ってる。。。
効果的なのはわかってるんですけどね、、、
うちの主流であるクリープパーマの出来が良すぎて使用回数が減ってきてます。
ガラス化(水分を抜く作業)を効率的に低温で出来るのはこれだけなんですけどね。。。
本当はこの器具メーカーの講師をしてるので、普及に協力すべき立場なんですけど。。。
こんなスタイルも....
こんなスタイルだって...アナログクリープでできちゃいますから。。
ちなみどちらも何もつけないでスタイラーでの自然乾燥です。
スタイル的に必要だと判断したらエアウェーブを使いますけどね!
それに、1.5倍〜2倍は長持ちしますよ!
2011年11月29日
パーマのネーミング
最近はパーマの種類も増えて来て、何がなんだか全くわからん!
とよく美容師以外の友人達から耳にします。
確かに難しいですよね。。
美容業界では薬剤の種類や行程などで分類する事が多いんだけど、
たくさんの美容室さんやメーカーがパーマにオリジナルの名前をつけちゃうんですよね。。。
それが雑誌の特集や広告とかで広まっちゃいますからね
いや、それが悪いんじゃないですよ。メニューであるパーマやカラーに名前をつけるのは当たり前ですから。。
ただ、それによって一般の方が分かり難くて混乱を招いているのも事実だと思います。
機器を使ったらデジタルパーマとか形状記憶パーマとか呼んだり
キュール、エアウェーブなんかの機器名の呼び方であったり
カットラインと巻き方とトリートメントを含めたシステムの呼び方があったり
例えば「キラキラパーマ」とか「しっとりウエーブ」とか「ふわゆるパーマ」etc..
美容師である自分でもややこしいので、、、
一般の方が混乱するのも当然でしょーね
統一する必要はないんでしょうけど、、、
もうちょっと分かりやすくなったらいいのにな。
2011年11月27日
ヘマチン
これは処理剤なんですが、ヘマチンって名前です。
以前から使ってますが、最近は特に意識して使ってる商品です
ヘマチンとグロビンが結合してヘモグロビンを形成してるのですが、ヘモグロビンって血液の主成分です
そのヘモグロビンを電気分離することでヘマチンとグロビンに分かれます。(分解じゃありません)
で、このヘマチンを髪につけると髪の90%を占めるケラチンと結合し補強してくれます。
(ヘマチン単体では毛髪の修復効果はありませんが...)
まあ、いろんな効果があるわけなんですが、パーマの施術時にはケラチン同士の架橋を助けるために使ってます
ウェーブ効率がアップし、持ちがよくなります。。
(多分ね。。強度測定してないので。。。)
ただ、中間処理後に塗布しておくとSS結合(ジスフィルド結合)の再結合促進されますが、クリープパーマの時など
のせるタイミングをまちがえると失敗する事もありますので。。。
一見簡単そうで、以外と難しいのがヘマチンなんですよね。
このヘマチンに関してはある程度の知識はあるし、ふつうに使ってますが、自分では検証していない事例もまだまだあるので、
もうちょっとテストしていこうかと思います。
最初は後処理剤としてメーカーさんがもってきたのですが、今はないと不安ですね。。
2011年09月09日
パーマがとれる?ぱーと2
前回からの続きです。http://ravel5.ikora.tv/e654520.html
このチオグリコール酸を主剤としない還元剤があります、それらは厚生労働省では化粧品として登録されているものなのですが、美容界ではカーリングローションと呼ばれているものです、実はこの薬剤が毛髪内部の疎水域に作用するのです。
パーマがかかり難く、直ぐにとれてしまうタイプの髪の多くは疎水性域の部分が多いために親水性域に作用するタイプの薬剤だけではダメだったわけです。。
このカーリングローションですが、以前はサルファイト系(亜硫酸塩)が主流でしたが還元力が弱く、業界の主役にはなれませんでした。最近ではシステアミン系といわれるタイプが主流になりつつあります。
実はこのシステアミンという還元剤は以前から存在していたのですが、匂いが強くとてもじゃないけど営業で使えるシロモノではなかったのです。
しかし、メーカー等の研究と努力のおかげで匂いをほぼ消す事が出来て普通に使えるようになったんです。
その結果、パーマがかかりにくくてとれやすい髪にも対応できるようになったというわけです。
いつも直ぐにパーマがとれちゃうって方、一度担当の美容師さんに相談してみてくださいね!
このチオグリコール酸を主剤としない還元剤があります、それらは厚生労働省では化粧品として登録されているものなのですが、美容界ではカーリングローションと呼ばれているものです、実はこの薬剤が毛髪内部の疎水域に作用するのです。
パーマがかかり難く、直ぐにとれてしまうタイプの髪の多くは疎水性域の部分が多いために親水性域に作用するタイプの薬剤だけではダメだったわけです。。
このカーリングローションですが、以前はサルファイト系(亜硫酸塩)が主流でしたが還元力が弱く、業界の主役にはなれませんでした。最近ではシステアミン系といわれるタイプが主流になりつつあります。
実はこのシステアミンという還元剤は以前から存在していたのですが、匂いが強くとてもじゃないけど営業で使えるシロモノではなかったのです。
しかし、メーカー等の研究と努力のおかげで匂いをほぼ消す事が出来て普通に使えるようになったんです。
その結果、パーマがかかりにくくてとれやすい髪にも対応できるようになったというわけです。
いつも直ぐにパーマがとれちゃうって方、一度担当の美容師さんに相談してみてくださいね!
2011年09月08日
パーマがとれる?
パーマがとれやすい方っていらっしゃいますよね。
もともとクセの無い直毛の方に多い現象なんですが、かかりにくい上にとれやすく、何度かけても直ぐにとれてしまう。
しっかり細かくかけると痛んでバサバサになってしまい、そのうちにパーマが嫌いになってしまう。。。
でも雑誌やテレビに出てるモデルさんや女優さんのような、ふんわりした感じにしてみたい。
実はこれ、僕たち美容師もずっと悩んで来た問題だったんです
美容室って美容メーカーから代理店を通してパーマ剤などの薬品を仕入れるのですが、新製品が出るたびに「今度はかかりますよ!」「今度こそ大丈夫です」と説明を受けて、その通りにお客さまに伝えて施術をするのですが....
かかりません。。。かかっても直ぐにとれてしまいます。。
そんな事を20年以上繰り返していたわけなんですが、この3、4年前から徐々に改善つつあり、一昨年からは「かかりますよ!とれ難いですよ」と言えるようになりました。
実はこれ、薬剤メーカーの努力のおかげなんですよね。
パーマ剤の事を還元剤というのですが、還元とは髪の内部にある横のつながり(側鎖)を切るという意味なのです。
理論を詳しく説明すると分かり難くなるので、簡単にしますがパーマとは髪の内部の結合を1剤の力で切断しロットに巻き付けた状態にして、2液の力で新たな位置で再結合させて形を形成する作業なんです。
パーマ剤と呼ばれるものは厚生労働省で認められたもの、現状ではコールドパーマと呼ばれる(チオグリコール酸)とシスティンパーマとの2種類です。
髪の内部には親水性域と疎水性域があり、この2つの薬剤は髪の内部の親水性域に作用するのです。
そしてパーマのかかりやすい髪は親水性域の部分が多いということです...
次回につづく!
もともとクセの無い直毛の方に多い現象なんですが、かかりにくい上にとれやすく、何度かけても直ぐにとれてしまう。
しっかり細かくかけると痛んでバサバサになってしまい、そのうちにパーマが嫌いになってしまう。。。
でも雑誌やテレビに出てるモデルさんや女優さんのような、ふんわりした感じにしてみたい。
実はこれ、僕たち美容師もずっと悩んで来た問題だったんです
美容室って美容メーカーから代理店を通してパーマ剤などの薬品を仕入れるのですが、新製品が出るたびに「今度はかかりますよ!」「今度こそ大丈夫です」と説明を受けて、その通りにお客さまに伝えて施術をするのですが....
かかりません。。。かかっても直ぐにとれてしまいます。。
そんな事を20年以上繰り返していたわけなんですが、この3、4年前から徐々に改善つつあり、一昨年からは「かかりますよ!とれ難いですよ」と言えるようになりました。
実はこれ、薬剤メーカーの努力のおかげなんですよね。
パーマ剤の事を還元剤というのですが、還元とは髪の内部にある横のつながり(側鎖)を切るという意味なのです。
理論を詳しく説明すると分かり難くなるので、簡単にしますがパーマとは髪の内部の結合を1剤の力で切断しロットに巻き付けた状態にして、2液の力で新たな位置で再結合させて形を形成する作業なんです。
パーマ剤と呼ばれるものは厚生労働省で認められたもの、現状ではコールドパーマと呼ばれる(チオグリコール酸)とシスティンパーマとの2種類です。
髪の内部には親水性域と疎水性域があり、この2つの薬剤は髪の内部の親水性域に作用するのです。
そしてパーマのかかりやすい髪は親水性域の部分が多いということです...
次回につづく!