みゅーさんの屋根裏部屋❸

この画像は女性モード社のHAIR MODE2005の１２月号の作品です。
もう、１０年前になるんですね。。。

この頃は、美容業界への売り込みが成功し この年だけで４回も全国誌の仕事
をいただきました。
そのページ総数は５８Pになりました。

この時の意識の原動力になったのが、東京で美容師をしている友人でした。
田辺市の中学時代の同級生であり、１９歳で和歌山市で再会し同じ美容を
志す者として よく一緒に過ごしていました。

その後彼は上京し 某有名サロンで頭角を表し美容業界誌で紹介されるように
なり、ファッション雑誌等のヘアメイクとしても活動していました。

負けるもんか！とまで気合いが入っていた訳ではないけれど…
でも、やっぱり結構 意識してましたね。。。

東京と和歌山 環境的にはかなり違いはあります。。
和歌山に住んで、東京のファッション雑誌の仕事を得るのは難しいけれど
美容業界誌なら認められさえすれば、取材も仕事も
こちらの要望を聞いてもらいやすい。
そう考えたんですが、、、
でも美容業界もそう簡単に行くわけないんですよね。。
一般の美容師にとっては雲の上の世界なんですから、、

この頃は全国的に有名な美容雑誌は５社くらいあったかな？？
その中のトップ２といえば「しんびよう」と「HAIR MODE」この２社の雑誌
に載るには、それはそれは、、
かなりの努力が必要でした。。

デザインで売るのか論理で売るのか、または毛髪知識や薬学知識で売るのか。。
悩んだ末、選んだのがカット理論でした。
でも、カット理論と言っても 既に世の中には様々な理論を駆使して美容師を
している方々がたくさんいるわけで、、、
なので新しい この世に無いものを作らなくて認めてもらえないわけで、、

その上、その技術を作られたもののクウォリティーが低ければ問題外なわけで、、
だから、とても大変でした。。
却下されては落ち込みますし、でもそこで諦めては絶対に上に上がる事はできない
ので、、

でも、その時に踏ん張れたのは 東京で頑張ってる友人の存在だったんですよね。
もちろん、他にも理由はありましたが、彼の存在は大きかったと思います。

その後、長い間連絡をとることはなくなりましたが、つい最近、ちょっとした
きっかけでまたメッセージのやり取りが始まりました。
その友人は現在も美容師をしつつファッション雑誌等のヘアメイクアーティスト
として活躍しています。


そして最近気づいたんですが、、
自分の中の意識が微妙に変化しはじめたような気がします。
久しぶりに連絡を取り合ってから、何か変わり始めたような…

普段から手を抜くような仕事はしませんが、全ての仕事に対してこだわりが強くなって
いるような気がします。

何となく、、、

いい感じです！






  

これまで、たくさんのカットの講習を行ってきたので

こういう事を書くと講習先の関係者から「えっ」とか言われそうですが、、

ちょっと書いちゃおうと思います。




カットの講習内容は他店の美容師さんもうちのスタッフたちにも

ほぼ同じ事を教えているのですが、、、

実は一点だけ門外不出の技術があるんです。

これはうちのサロンで働きカットをマスターしたスタッフだけに

しか教えていませんし、今後も絶対に教える事はありません。






この技術をマスターしてカットする全てのパネルに使用すると、、、

まったく同じスタイルを切っても、数段クウォリティが上がるのです。

そですね、銀が金に変わるって感じですかね。

でも、そんな大それた事じゃないんです、ちょっとしたコツなんです。

２８年前、この技術を初めて知った時には、この技術の凄さを僕自身

理解できていませんでした。

多分、理解できたのはそれから10年くらいたってからだと思います。

全てを分かった時、鳥肌が立った事をよく覚えています。




そして今は、

これを身につける事が出来た事を本当にありがたいと思ってます。

先日、うちの予約がとれず一度、他のサロンさんに行ったお客様を

切らせていただいた時に改めて感じました。

とてもきれいなカットラインで、フォルムの構成も量の落とし方も

ほぼ完璧なカットだったのですが、、、

完璧だったからこそ、その技術を使わなければ、それ以上に変える

事は出来ませんでした。






今その技術を継承しているカットの流派はありますが、そこでその技術

を習っても、それがどれくらい凄い事が理解できている人はごくわずか

だと思います。

美容雑誌やカット技術の本には絶対に載っていませんし、、、、

いや、その技術を使っている写真を見る事はありますがマスターしてい

ないと見ても理解できないですね。

その技術は毎日の営業で手を抜かず、何年も使い続けることでようやく

理解できるものですから、、、








亡き師匠が「これが本当の高度な技術なんだよ」と言っていましたが

今、本当にそう思います。

カリスマ美容師ブームの影響で大量の人材が美容業界に入って来ましたが

急いで技術者に育てるために 大切な理論をおざなりにして、、

決まった形の切り方しか知らない、、、

量を減らさなければ凹凸を作れない、、、

そんな技術を教える事が主流になっている現在がとても悲しいです。。


うちは人数が少ないですが、、、

その少ないスタッフたちだけでも本当の高度な技術を伝えて継承して

いってもらいたいと思ってます。











  

カジカジHの春号が届きました！

今回も森君と西本君の作品を掲載しております。



昨年から掲載を始めましたが、これは15年振りだったんです。

カジHがまだカジカジだった頃、和歌山の美容室各店にカジカジ

に掲載しませんか？という連絡が入ったんです。。たぶん。。？


多分、それは１８年ほど前だったと思うのですが、、、

最初の頃はたしか７〜８店舗ほど載っていたような気がします

この頃から自サロンでの作品撮りが流行り出したような気がしますね



どこのサロンが載っていたのかはあまり覚えていないけど

ずっと作品撮りを続けているところって何軒あるんだろう？？と

カジHの表紙を見ながら考えちゃいました。。

まあ、これは和歌山に限らず、この本に載っていたサロン全体に

対してなんですけど。。

何かをずっと続けるのって、、やっぱり難しい事なんですね。。

継続は力なり、、、

がんばろ！


Hair/Make RAVEL
http://www.ravel92.com
姉妹店スタジオクレイオ
http://clio-st.com
  

先週の月曜は、メーカー主催のカンファレンスがありました。

お昼の１時半からだったのですが、和歌山を出たのが１時を

回っていたので大遅刻でした。。。


カンファレンスは１時から５時まで みっちりあったようですが

参加できたのは２時半からでした。。。

最初のトレンドセミナーは見れませんでしたが、その後の内容も

素晴らしくとても良い勉強になりました。


６時から場所を御堂筋の日航ホテルに場所が移しての懇親会でした

西日本全体から講師方が集まっていたので知らない顔も多数、同じ

テーブルに付いた方々とお話をさせていただきました。

今回は中部地区の方が多かったですね、２年前まで何度か名古屋で

講習をしに行ってたので結構盛り上がりましたね。

ただ、美味しい食事を食べる時間が少なかった事が残念でした。。

年のせいか、立食パーティーも時間が長いと疲れちゃいますね。。。

まあ、何かと為になった一日でした。




  

うちのスタイリスト森ちゃんの撮影姿です。

おしゃれな彼はいつもファッション雑誌や美容雑誌に目を通し
日々感性を磨いてます

作品撮りってカメラマンに撮ってもらうのもいいけれど、
自分でファインダーを覗くと よりイメージに近づくものなんです。

今回の撮影は今月２度目！
やる気がひしひしと伝わって来ます！

僕も今年はやりますよー
クリエイティブにいきまっしょー








  

昨日のレッスンは映画鑑賞

こんなのも たまにはいい感じですね。

見た映画はヴィダル サスーン　ハサミで世界を変えた人

ヘアカットを理論的にシステム化させて建築から影響を受け

ヘアスタイルをアートにした人物です。

美容師なら彼の人生を知っておくべきだと思います。

彼の影響を受けていない美容師さんはこの世に存在しませんから。。

見てしまったから、、

また当分の間、影響されそうだな。。。  

美容師の仕事って内容的には色々ありまして....

分類すると、例えばカットやセットなどの造形デザイン

パーマやカラーなどのデザイン＆薬品関連（毛髪科学）

ヘアデザインと連携させたメイクアップ（皮膚科学）

上記を用いて創ったデザインを写真やビデオに落とし込むクリエイティビティ

シャンプーやヘッドスパなどのマッサージ系など....



立場があがれば美容師を育てるための教育やサロンを運営していくための経営

などが必要になってきますが。。。



すべてが得意な美容師って、いないわけじゃ無いとは思いますが

すべての分野がバランスよく同じぐらい得意ですっていう方は稀でしょうね。

やっぱり得手 不得手というか、造形寄りだったりケミカル寄りだったりするものです。

僕の場合はというと......

一応、カット カラー パーマの講習をメーカーさんから依頼されて実際行ってますので

人並み以上のつもりなのですが...

カットについては美容師さんが勉強するような専門誌で何ヶ月か連載された経緯がありま

すので それなりだとは思うのです。

ただ、カラーやパーマなどのケミカルについては専門誌で発表するような研究はできてい

なので、堂々と全国で名前を売ってます！などとは言えません。。。

専門誌で持論やデザインを発表するには、今まで誰も発表したことの無い新しい理論や、

もしくは今まで有ったものを全く違う視点で捉えて、その理論やデザインコンセプトを

編集者にわかりやすく論理的に説明して理解させる事ができなくてはなりません。

僕の場合、ケミカルに関してはメーカーの講師会などで一般の美容師さんたちに教える

事ができるくらいの知識はありますが専門誌などで活躍する美容師さん達には及びません。。。




なのでやっぱり...

カット等の造形とクリエイティビティ寄りなんだろうな。。